2010/01/29

【セミナーMEMO】 日本元気塾セミナー

日本元気塾セミナー
フジマキ型に学ぶ 特別講義「コミュニケーション学」刊行記念セミナー
~ビジネスもスポーツも“うまくいかない”には理由がある~
に参加してきた。

いつもながらの藤巻さんのマシンガントークと
明治ラグビー吉田さんの熱いオトコぶりを満喫!話の内容は至って明快なこと、
基本的なこと、当たり前なことばかりだけど
常に自ら立ち返って思い返さなくてはならない大切なエッセンスに満ちた2時間だった。

下記、今日のセミナーMEMOです。 

1.藤巻幸夫氏トーク

非常に当たり前のこと、しかし今その当たり前のことが出来ていない
何をしていてもコミュニケーションが悪い
何か間違ったコミュニケーションが罷り通っているのでは

フジマキ流コミュニケーション「コミュニケーション五段活用」
電話しまくる FAX・ハガキも書く(手書の温もり)
電報も打つ ちょっとスペシャルなコミュニケーション
「毎日がスペシャル」なキモチで!
→ ここまですれば人とのコミュニケーションが深まる

何でもいいから、一言話すことが大切
デザイナー(など、手に職ある人)は作ったもので
コミュニケーションできるが、そうでない人は何か特別な武器が必要

偉くなると、人は「待ちの姿勢」になりがち

相手に関心を持つ 好奇心を持つ 
大人になると好奇心が無くなる人が多い
(藤巻氏)今50歳、ココロは37歳

自分が何をしたいか、相手が何をしたいのか探り合うことが大事
相手が望んでいることを聞き出す アンテナを張る
「これを聞いてはイケナイ」というものはない

20年間、代官山を見てきた
今はは買物の街ではなく、ブラブラ観光する街になっている
→ 街の中には色々なデータがある
→ ちょっとしたことがコミュニケーションになる

最近のコミュニケーションは一方通行すぎる 
伝えて終わり、になっていないか? 

顧客・相手がどう感じているのか、心理を見ていく
7&iHD 鈴木会長「顧客は心理だ」

「縁を大切に」 縁がすべて
何かピンと来る→自分のアンテナを立てて動き回る
原理・行動力 そんな過程がコミュニケーション
決して「言葉の使い方がどうだ」とか云うノウハウではない
喋るのが苦手な人も多いが、そういう問題ではない

行動する・縁を感じる
とにかく恥ずかしがらず聞く 自分の意見を言う
良いこと言おう・良く見られよう、ではなく
正直・素直にコミュニケーションしていく

論語を読もう 「恥」:心に耳を傾ける⇒素直に生きる

「女性を活用する」という表現がムカつく
女性やゲイの感性は素晴らしい 
『感性と科学の融合』 掛け合わせることが大切

今業績がいいところは女性の感覚や新しい視点を
積極的に取り入れているところが多い Ex. ロッテのガム

心を開く しゃべる 聞く 相手に関心を持つ 懐に入る
→ これだけで大きく変わってくるのでは?

藤巻商店をやってわかったこと 
地方の人のいいトコロ、悪いトコロに気付いた
PRが足りない もっと自慢を
「つまらないものですが…」ち言うな! さらけ出そう
(本当にいいものなら奥ゆかしさもイイが)

上司がイチバン良いとは思っていない
出世は遅れた 社内評価は下がるが、反面社外評価は上がった
正直に生きて来た


2. 吉田義人氏トーク

「藤巻さん、人を惹き付けるコミュニケーターだなァ」

監督として、どんなコミュニケーションを取っているのか?
何故コミュニケーションをとる必要があるのか?

人と人との信頼関係を築き上げるために必要な手段
信頼関係が全てだと思っている
それを作るためにコミュニケーションを図っている

ラグビー人としての吉田義人が何を目指しているのか?
メンバーの取り組む姿勢に温度差、チームが纏まっていなかった

ラグビーに取り組む姿勢
グランドの上だけでなく、ラグビーそのものと向き合う姿勢
⇒意識改革 自らフィールドに入ってプレイ

やっぱり信頼関係 
監督に信頼させてくれるような選手であってほしい

昨年、24年ぶりに大学選手権出場を逃した ⇒ 今年はベスト4

'09.2.16. 監督就任決定

'09.2.19. 記者会見 強い明治大学ラグビーを復活させること

シンプルで分かりやすい道標
大切にしていることをみんなと共有すること
①礼儀 きちんとした挨拶ができること
②真摯 ひたむきに取り組むこと
③矜持 自分を信じて抱く誇り
④継承 人から人に伝えられていくこと
⑤感動 魂を奮い立たせる想い

監督としてのもうひとつの使命は、人徳のある人を育てること 
日々を切磋琢磨していく中で、選手と一緒に成長していくこと

明治大学ラグビー部は明治大学そのものを象徴するスポーツ
重大な責任とともにオトコのやり甲斐を感じている
全身全霊を掛けて、誇りを持って取り組んで行く
吉田義人の魂を込めて 選手と信頼関係を築き上げる 

人にはあまり気を遣わないタイプ
明治大学時代、
4年生は神様・3年生は天皇・
2年生は一般人・1年生は奴隷だった

尊敬できない先輩は反面教師に 
4年生になった時、キャプテンとして悪しき慣例を無くした

本当に心を込めて先輩が教えてくれるかどうか?
コイツ、何か分からないけどカワイイ奴だな、と思わせる
⇒そんな人の周りには色んな人が集まってくる

今でもその姿勢は変わらない
色々な人間の組織の中でコーディネートしていくこと
自分の思ったことを信念を貫いて
色眼鏡を掛けないで接していくことが大切なのではないか

明治のラグビー「前へ」
'09.12. 関東大学対抗戦 伝統の早明戦 14-16で惜敗
勝負・試合には負けたけれど、
明治のメンバーは自分たちは負けたと思っていない
明治の矜持を、自分自身に抱く誇り持って戦った


3. 2人のトーク

ビジネスもスポーツも、上手くいかないには理由がある

◎ 初対面で何を話していいか分からない

伊勢丹 人のつながりの大切さ 人と直に接することが出来る 
人とのコミュニケーションをたいせつに思っていた
人と会話する大切さ

その人が話しやすくなる環境を作っておいてあげる
人間関係のセンスは場数を踏むこと
武器が無い人間はどうすべきか?

「初対面」という思いは取った方がイイ
初対面と思わないで、その人から何かを得られるチャンス


◎チームの意識が纏まらない
根本的な原因は 目標を立てる時に絶対成功するんだという意識、
VisionをTOPが持っているかどうか それをやり遂げる覚悟があるか 
TOPの想いは大切 TOPが100でも下に行くほどもっと冷めるもの

コーチとの心のつながり 組織は中から簡単に壊れる
コーチ陣とのMtgは思いっきり腹を割る 遠慮しない

Good Fightする 本音を言う 正直に

日本人特有の「あの人はこう思っているだろう」
という先入観は絶対にやめた方がイイ 言わないと分からない

「上の人は使うもの」 
具体的に何をやるかは現場、下がより分かっている
何もしないリスクがいるのに「待ってる」上が多い
コミュニケーションは自分から能動的に取るもの


◎新人が職場に溶け込めない
そういう雰囲気を作っているのは先輩だろ
上になったら、トップになったら、環境を作ること
どうやって伸び伸びやらせるか (でもケジメは大切) 
若い人の野望は斬新 それを聴く耳を


◎部下・後輩と上手くいかない
あまり上とか下とかを作らない
⇒その瞬間にモノを言えない環境になる

ちょっと偉くなると「俺は偉いんだ」という人が多い

腹を割れば、上手くいかないワケが無い
⇒相手の目線にはいっていくことが大切


◎気まずくなるので怒れない
その人に信頼されていないから自信が無いから、では?
怒る 心を込めて本気で怒る 相手のことを思って
叱る まずはその人と向き合って アドバイスする

コミュニケーションは濃い人間関係を作るための手段
あとになって豊かさを感じる

病気の経験も含めてプラスに捉えている 
それくらい真剣にやってきた


4.  Q&Aタイムより エッセンスを抜粋

駄目な人間・変な人は必ずどこかで消える・居なくなる
真実ってある 

どうしても許せない時はケンカすればいい
やるときはやる! というキモチで

自分の真実を貫いて生きていくことが大切

自分の会社・組織に誇りを持てないような奴は辞めちまえ
自分の居場所に矜持を持つことはとても大切

自分の所属したところを良くしていこうという姿勢が
イイInfluenceを与えていく

色んな角度で物事を見るのもコミュニケーションの1つ
みんなで褒め合う

人間、誰しも先入観はあるもの
会話あるのみ どこまで相手にコミットできるか、入り込めるか

人間だからどうしても「合う・合わない」はある
本当にイヤなら付き合わない 時間の無駄

裸の本来の人間としての「素」で人を見ようとする

上司は立派じゃない、と思った方がラク

論語を読んで、帝王学を学んで

仲間を作っていこう

自分のやりたいことにパワーを掛けるべき

時代が変わる デキる人には必ずチャンスが来る

相手を変えることは出来ない

「相手と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

2010/01/21

アカデミーヒルズ新春特別セミナー 講演メモ

アカデミーヒルズ新春特別セミナー
フェラーリから鉄瓶へ:日の丸を背負ったデザイナー

ゲスト講師:奥山 清行 氏  モデレーター:米倉 誠一郎 氏
2010年01月18日(月) 19:00~21:00
に参加してきた。

覚醒と気付きに満ちた非常に熱い2時間半だった。
下記、前半の奥山氏の講演メモです。
是非エッセンスを汲みとって頂ければ!


製造業の未来 日本の未来

イタリアの現場と、デザインの今
デザインというものが何であるか?
かつてデザイナーはいわゆるスタイリストだった
マエストロ

デザイナー=医者=Styling→Probrem Solving→Problem Finding
L 何か(社内の)どこかオカシイ、処方箋を買いて、薬を出して、
必要に応じて大手術する そんな診察をする役割

InHouse と Outsourcing
今や、わざわざ外部のデザイナーを雇う必要はない
素人でもCADをいじって3Dで纏まればカタチになる時代

今ほどEditorialのデザインのレベルが下がった、
今ほど日本のGraffic Designのレベルが下がった時代は無い

世界中で「ソリューション」なんて言ってるのは日本だけ
Solution/Problemが分かっていない、
自分たちに何が起こっているか分からないからこそ
処方箋が必要なのが世界産業、日本はその最右翼
そんなProblemFindingをすることがデザイナーに求められるようになって来ている


デザインの3 functions デザインというのは?
・IDEATION
本来持つ能力以上の創造性を引き出す道具
閃きで仕事をしているようではプロではない 素人の閃きの方が素晴らしい
「道具を持つこと」自分が感動しないもので他人を感動させることは出来ない

・VISUALIZARION
視覚化することで理解を深める
同じ状況の中で矛盾する要素がたくさんある
企画書になっている間では、書いている本人すら気付かない
視覚的に捉えることによって矛盾に気付く
矛盾生まれてくるトコロをVisualizeする現場が
偶々デザインスタジオだったということ

・COMMUNICATION
議論を通して最良の結論を導き出す   
未来のお客様に対しての情報を如何に得るのか
L まだ免許を持っていない人のためにクルマをDesignする

Hardのデザイン ⇒ Experience Design 
物を通して提供する体験そのものをデザインする

イタリアのブランドづくり
従業員3000人のモデナ地方の中小企業が
如何に世界に対するインパクトを持って情報発信しているのか?

'Enzo Ferrari'
7,500万円 349台限定生産 F1
創業者のMessage「需要よりも1台少なく作れ」

350台の需要予測 (顧客の誓約書)

10倍以上の 3,500~4,000人の顧客が来店、
20%のDepositを置いて行った

顧客をランク付け、篩に掛けた1割の顧客にのみ販売
(会長の独断と偏見で顧客を決定)

残り3000人の有力な顧客リストを入手
手に入れた顧客 売らなかった後の顧客ケアが素晴らしい
次の時や量産のクルマをキッチリ買って貰うためのフォロー

8年経っても中古市場で7,500万円から値下がりしない
Enzo Ferrariの投機的価値の高さ
作る方も幸せ、買う方も幸せという関係が築けている

Ferrariって高飛車であるようで、実はそうではない
自分たちのブランドやお客様を守るということを根本的に考えている会社

都市文化と企業の密接な関係
Corporate Identity の背景にNational Identity

Ex. 家具産業=Milano 自動車産業=Torino
ファッション産業=Firenze 機械産業=Bologna
街や地方によって非常に明確な産業がある 
> 日本も同じなのに何故日本ではブランドが作れない?

Brand = Society 物語性/過去・現在・未来
Ferrariが作ったようなSocietyを作ることの素晴らしさ

先進国の中で日本ほど、明治維新で過去を捨て、二度の大戦を経て、
それから成長したような国は他には無い

過去に何らかの犠牲を払って社会が育ってきた中で
過去を持つブランドに郷愁を感じることは極めて当たり前のこと

育ててこなかった過去 日本がおざなりにしてきたこと
欧州はそこが上手

お金で未来は買える、現在も買えるが過去は買えない
⇒ お金で歴史を持つブランドを買うことは至極自然のことだと思える

イタリアの職人文化
最新技術に勝つ職人文化 トリノのインフラ
大理石彫刻と彫塑 塗装職人=機械よりも敏感な手
「ダヴィンチの頃から彫刻をしてきた職人がクルマを作る」
「早い・安い・巧い」職人技に最新鋭の技術(CAD等)が
組み合わさってクルマが出来る

2年の開発と15分のスケッチ
『人生のうちに1度訪れるか訪れないか分からない
15分のために準備するのがプロ、しないのがアマチュア』

「山形工房」
地場産業と一緒にモノづくりをしても大体3年は利益は出ないもの
地場の人たちが100年やっても成功しきれていないことに対して
外の見方で見れると同時、その地場のことを理解出来ていなければならない
→ 決して郷土愛ではなく、自分のよく理解している地元で始めた
金型ではなく『砂型』 見てもマネできないものを作る

「天童木工」
ORIZURU(折鶴) 

豊かであるだけに、モノが大量生産の中で味が無いものだけが生活の中で溢れている
要らなくなったら捨ててしまうようなものばっかりに溢れている

工業デザインブランドづくり
一体型純チタン 鍛造技術 
『割れる金型』自動車業界ではタブーだったことを前提とした考え方
一品製作と大量生産が得意な日本 山形で『割れる金型』で少量生産

「ことづくり」
何故ものを買うか?
物を使って、その向こうにある豊かな暮らしを手に入れたい
今よりも自分たちの生活を向上させたい、質的に良くしたいという思いは必ずある

かつて日本では、モノを使って優雅な(経済的に、だけではなく)
文化的に豊かな生活をしていた層がいた
今では、「経済的に豊か ≠ 文化的に豊か」

暮らしぶりが無くなってしまった今の日本 (イタリアにはそれは残っている)では
モノを購入、というモチベーションが無くなってしまっている
モノを作るだけでなく、モノの向こうにある『暮らしぶり』を
もう一度創り出さないとイケナイのでは?自分たちがやっていかないと復興しない

電気自動車にチャレンジ
三菱重工製リチウムイオン電池 + インボードモーター
SIMDRIVE インホイールモーター
2年後のアカデミー賞でレッドカーペット?

技術は食材。商品は料理
食材を売りたいなら「料理法」を教える事 試食させる事

業界を超えたビジネス枠
5年間掛けて、自分たちで企画をして制作したドキュメンタリー番組
「物語づくり」物語も自分たちで作らなければならない

そのプロセスを伝えていく

日本の現場力 匠の技


誠意とプライド 


「自分が関わっているPJなら、どこを切っても自分の血が

流れるほど徹底的に関わるのが日本の職人」


メディアとの共同作業
NHK クローズアップ現代・プロフェッショナル・NHKスペシャル



◆Lesson 1 ◆ 日本の商品開発の課題 



ものづくりからことづくりへ

価格競争から価値競争へ

必要で仕方なく買うものじゃなく、欲しくて仕方ないから
買うものを作っていくべきなのではないか



「日本の製造業の長所」 
匠の技:Brand Identityに活かすべきなのでは

「日本の製造業の短所」 
ハード中心・作り手中心・技術中心の発想



ブルーカラーの人たちをクリエイティブクラスに
高めて初めて日本の長所を活かせる



Innovation ≠ 技術革新

「技術」は食えない食材と同じ 

「商品」:料理されて初めて食べられるものになる

狩猟型開発(めくら撃ち)から農耕型開発(ピンポイント開発)へ

「ウサギが取れたから、どう料理しよう?」ではなく、

最初から「何の料理を作ろうか?」というアプローチであるべき



Masdar City in Abu Dhabi

「産油国が再生可能エネルギー」

40年前に初めて原油が出た小さな漁村。

40年後、クルマのために原油を使えないことを彼らが一番理解している

産油国が世界中の技術を、人を、カネで買って来て
砂漠ド真ん中に街を作っている。それくらい彼らは焦っている



そんな中、日本は何してるんだ?

ECO/GREENなんて言ってる間はダメ



Ex. Smart Grid Recharge Stand in the City

ガソリンスタンドではなく、スターバックスに充電ステーションを設置



「お金があるところに技術が集まる」

日本の高度な技術がわざわざ海外に出て行くことの理由は?

技術は作ったところに残るのではなく、使ったところに残るのが現実

Ex. Californiaで作られている電気自動車 全て日本の技術のハズ



国際政治力の無さと国内競争への集中 =日本のガラパゴス化

製造メーカーから運営会社へのパワーシフト





◆Lesson 2 ◆ 人間の暮らし 

コミュニケーション手段・移動手段・エネルギーが変われば

街が変わる、生活が変わる、社会が変わる



ハードだけ作ってたって仕方ないから、インフラも作りましょう

渋滞の問題・駐車場の問題が解決されずして、クルマは今後売れない



'Moon Shot'

無謀なことをやる → 着実に夢を持って着実に一歩一歩実行すれば夢は叶う

日本に今欠けていることなのではないか